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万葉時代からごきげんにおいしかった吉備(きび)の酒

古人(ふるひと)の食(たま)へしめたる吉備の酒
病めばすべなし 貫簾(ぬきす)賜(たば)らむ

という愉快な内容の歌が万葉集に掲載されています。

古人というのはしばらく会ってなかった人だそうです。その人から吉備のお酒をいただいたのですが、あんまりにもおいしいので、たくさん飲んでしまった酔っぱらってしまった。
ふらふらするので横になりたいから、貫簾(ぬきす)、おそらくゴザのようなものでしょう、を出してくれませんか。という歌です。

古代から米栽培が盛んだった吉備地方岡山の酒造ですが、この地方には明治時代まで備中(びっちゅう)杜氏とよばれる酒造技術者が数百人いたそうです。やがて高齢化で備中杜氏の数も少なくなりました。しかしお隣の兵庫県では、その伝統技術を今でも保持している但馬(たじま)杜氏が、日本の三大杜氏グループのひとつとして、酒造技術を伝え続けています。

板野酒造では、昔からの伝統を伝えるために、三代目当主がその但馬杜氏から技術を学び、酒造りに精を出しておられます。伝統的な酒米の雄町米を産出する岡山、そもそも酒の味は格別なのです。

まだまだ納得する味が出せないと謙遜する三代目当主ですが、納得できないということは、頭の中に納得できる味があると一本が、ことによったら三代目の求めておられる納得する味そのものかも知れませんよ。

ぜひ試してみましょう。



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